皆さんおはようございます猫枕です。
今回は認知症介護の面白くて❗恐ろしい❓本をご紹介します。
(全体の要約ではなく、気になったところの抜粋です)
介護経験豊富なインタビュアー阿川佐和子と高齢者医療の第一人者大塚宣夫医師との対談【看る力】です。
57才、
僻地のお一人様暮らしのワタクシにとって全然他人事でないお話ゆえ、
ワハハと笑えるところもあれば、
ゾゾゾと震えるところもあって、
現実味があり過ぎる良書であります。。。
Ⅰ 看る力・家族編
①バカにしない、怒らない、とがめない
認知症患者ご本人としては、
少ない記憶を駆使して自分なりにベストの判断を下して行動している。
➡うまく情報処理できないのを非難しても、
本人にとっては整合性があって、
怒られても意味が分からない。
➡バカにされない、怒られない、とがめられないという、
安心感をまず与えるのが、認知症の対処法の基本である。
②Daughter(Sister) from California Syndrome
たまにカリフォルニアから帰って来た娘(妹)が、
『こんな病院にお母(姉)さんを入れるなんて❗️ まだ元気じゃないの❗️』
とか、
『こっちの病院の方がいいんじゃないの❓ 私の知り合いがすごく懇意にしてるから、こっちで治療を受けたら❓』
など新しい意見を入れて来て、
毎日面倒を見ている人間とトラブルを起こす。
こういうことが、アメリカでも、
介護シーンで日常茶飯事のもめごとになっている。
③名医の条件
『ここで点滴をしなかったら、あと1週間持ちません。どうしますか❓』
名医はこの質問に加えてこう言う。
『私は、自分の親だったらしませんけどね』
これでご家族は医師が同志に見えてくる。
医師は、患者の最期に当たって、
ご家族が罪の意識を背負わなくて済むように
配慮すべきである。
(出典:paipudes.exblog.jp)
Ⅱ 看る力・夫婦編
男女の違い(遠藤周作さんの話)
入院している旦那さんがだんだんと弱ってきて記憶が曖昧になって、
最後まで覚えている言葉は、奥さんかお嬢さんの名前。
反対に、
奥さんが弱って記憶が薄らいでいった場合、
最初に忘れるのが、亭主の名前。
同(大塚医師の話)
奥さんが入院すると、
御主人は定期券を買って毎日お見舞いに来る。
逆に、御主人が入院すると、
奥さんは定期券を買って毎日、都心のデパートに行く。
(出典:youtube.com)
Ⅲ 看られる覚悟―――あなたが高齢者になったら
①75才が節目である
今の老後は3つのステージに分けて考えると良い。
【第1ステージ:65~75才】
定年で仕事が一区切りついて、
体力的にはやや衰えを感じるものの、
自由な時間が増えて
『さあこれから❗️』
という時期。
【第2ステージ:75才以降の5~10年間】
自他ともに衰えを感じる時期。
人によっては体の不自由さや認知症の発症、
それに伴う介護の問題が始まる。
【第3ステージ:80代半ば~最期】
先が見えてきて、
どんな最期を迎えるかが最大の関心事になる、
おまけの人生と言ってもいい時期。
75才からが本当の老後だと言えよう。
②老人に過労死なし
若い頃は体を休ませたら気力充実するが、
75才を過ぎたら、
体の言うことを聞いて楽させたらもう終わりで立ち直れない。
体が何と言おうと、
気力に体力を引っ張らせることが大切である。
③そこで働く人を見て施設を選ぶ
老人施設や老人病院は、
元気なうちに
最後に転がり込む先を見定めておく。
ただし、
そこに入る時期は出来るだけ先延ばしするよう頑張る。
死ぬ場所はここと決めておけば、
人間は不安から解放されて、
ポジティブに生きられるものだ。
ワタクシがこの本を読んで面白くて怖かったこと
Ⅲの①②です。
ワタクシはまだまだ57才だというのに、
この本に書かれている75才で起こることが既に起きています。
3月末に東京の認知症研究会にとんぼ返りで行って帰って風邪をひきましたが、
それで寝込んだら糖尿病が一気に悪化して重症化して起きれなくなりました。
即ち、
風邪を引いた体が欲するままに寝てばかりいたら、
コントロール良好だった糖尿病が増悪再燃して、
ただ起きているだけでも辛い状況になりました。
この本を読む以前から感付いていましたが、
自分の寿命は平均に程遠いのは間違いないでしょう❗
介護される人生が早く来る、
即ち、
『生きているから死んでない❗』
❓❓
『生きてない❗けど死んでない❗』
自立した生活ができず、
下の世話まで他人にしてもらう人生が早く来るのです。
ああ~いやだ~
悩ましい~
金がない~
家族が当てにならない~
スタッフが信頼できない~
こんな状況でどうしましょう❓❓❓
最後までお読み頂きありがとうございます。