猫枕せんせい

NOアイドルNOライフ!

インスリンは血糖だけでなく記憶に関係する❗️ 言わば、【アルツハイマー病は「脳の糖尿病」】である❗ 2つの「国民病」を結ぶ驚きのメカニズムを説明致しましょう。

 

アルツハイマー病は「脳の糖尿病」 2つの「国民病」を結ぶ驚きのメカニズム (ブルーバックス)

アルツハイマー病は「脳の糖尿病」 2つの「国民病」を結ぶ驚きのメカニズム (ブルーバックス)

 

 

皆さんおはようございます猫枕です。

 

ワタクシの所属する

 

【コウノメソッド】認知症治療研究会

 

でも問題となっている話を、

 

他のドクターの著書で再考致しました。。。

 

www.nanmanda.com

 

 

アルツハイマー病と糖尿病は並行して増えている

 

ロッテルダムスタディの研究成果で、

 

『糖尿病はアルツハイマー病の発症リスクを2倍にする』

 

と言われていますが、

 

日本でも九州大学の久山町研究で同様の報告がなされています。

 

糖尿病の人は高血圧、脂質異常症などを合併しやすいため、

 

動脈硬化の進行が早く、

 

色々な脳血管障害になりやすい。

 

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特に、

 

ラクナ脳梗塞という小さい梗塞巣(直径15mm以下、多くは3~5mm)

 

を多発しやすく、

 

これ自体も脳血管性認知障害を起こしますが、

 

同時にアルツハイマー病の重大な危険因子であって、

 

両者が同時にみられます。

 

インスリンとアルツハイマー病

 

インスリンは膵臓と海馬で分泌されている

 

糖尿病の主役は、

 

膵臓のランゲルハンス島の中の

 

β細胞から分泌されているインスリン

 

というホルモンです。

 

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(膵臓のズームアップ:肝臓の下、十二指腸の横) 

 

このインスリンが、

 

認知症の重要な舞台である

 

海馬 Hippocampus

 

の中でも作られています。

 

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インスリンは血糖調節だけでなく記憶物質でもある

 

膵臓で分泌されて血糖値の調節をしているインスリンは、

 

脳に働いて記憶物質としても重要な役割をしています。

 

脳のエネルギー源はブドウ糖ですが、

 

これを海馬に取り込むのをインスリンが助けるのです。

 

インスリンのカスケード反応

 

インスリンのようなホルモンが細胞に働くためには、

 

情報伝達の化学反応が何段階もリレーしてバトンタッチせねばなりません。

 

(カスケード反応)

 

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(出典:本誌121ページ)

 

糖尿病だとその途中段階で障害が起きやすく(インスリン抵抗性)

 

インスリンが脳内で記憶物質として十分働けず、

 

アルツハイマー病になりやすいのです。

 

インスリンがダメだとアルツハイマー病が悪化する

 

インスリンは脳の中で、

 

神経細胞の生存、修復を支え、記憶を作り、

 

アミロイドβタンパク(アルツハイマー病の原因)

 

を分解する作用を持っています。

 

インスリンがうまく働かないとアミロイドβタンパクが蓄積し、

 

それがさらにインスリンの情報伝達を悪化させる悪循環を招いて、

 

アルツハイマー病を進行させるのです。

 

結論【アルツハイマー病は脳の糖尿病である】

 

アルツハイマー病の基本的な原因は、

 

脳内でのインスリン抵抗性の存在である。

 

即ち、

 

『アルツハイマー病は脳の糖尿病である』

 

と言えます。

 

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尚、

 

鬼頭先生のメカニズムの本は素人には難解過ぎるため、

 

小生が大幅に簡略化してご紹介致しました。

 

これでは簡単過ぎて却って腑に落ちないとご不満の方は、

 

是非上記の本をお読みになってみて下さい。 

 

 また、

 

【NHKガッテン❗️】のムックにも分かりやすい記事がありますので、

 

こちらも併せて読んで頂くと理解が深まると思います。

www.nanmanda.com

 

 

 

 

最後までお読み頂きありがとうございます。