(元記事:2020年4月)
(出典:yskhd.ysk-ap.co.jp)
皆さんおはようございます猫枕です。
勤務先病院の作業療法の前座にて、
認知症予防について講話させて頂きました。
上記のプリントを作って配って、
3分程度お話をして質疑応答も致しました。
認知症の予防・リハビリは【運動療法✙α】が基本であり、
今回は✙αの部分を説明致しました。
もちろん、伊古田俊夫先生の著書から大部分喋っております。。。
脳トレ(脳活性化トレーニング)
文章の音読、足し算・引き算が昔からあります。
最近は、
記憶の訓練や漢字の書き取り、図形の左右差の発見などを、
ゲーム形式で行うのが主流になっています。
脳トレ単独よりも、
運動や作業療法、人との社会的交流などと、
合わせて行うと有効性が増すようです。
趣味(アクティビティ)
人は生きるために、生活を豊かにするために、
様々な作業や活動に取り組んでいます。(アクティビティ)
この多種多様なアクティビティはそのまま、
日々を充実させるリハビリ法になります。
(出典:luminousjapan.co.jp)
デジタル認知症?
【デジタル認知症】という言葉が近年叫ばれています。
―――情報の確認や調べごとなどをスマートフォンなどのデジタル機器に頼り切り、
自分の脳を使って記憶や思考、判断をあまりしない生活を続けていると、
徐々に認知機能の退化につながっていく恐れがあります。
(出典:sumahodou.com)
脳の基礎体力は、
読書、会話、討論が少なくなってきた
現代社会ではしっかり鍛えられません。
さらにその上、
スマホ・ゲーム・インターネット依存で
思考や記憶が退化して、
デジタル認知症にもつながって行く可能性があります。
パチスロ、マージャン、ギャンブルはお勧めできない
パチスロ・マージャンなど
パチンコやスロットは楽しい刺激がありますが、
単純な機械操作だけで、知的な要素は多くないため、
認知症の予防・リハビリとしては有効でありません。
マージャンや囲碁将棋は知的トレーニングとしての側面が強く、
『マージャンをすると脳が若返る❗️』
と言われていますが、
これ単独では不十分であり、
運動や作業療法、学習療法などと組み合わせて、
多面的に取り組むことが有効です。
(出典:nishinippon.co.jp)
ギャンブル
認知症は金銭感覚を狂わせて、
身近な介護者に向かって【金取られ妄想】がよく見られます。
その一方で、
他人に対しては疑う気持ちが鈍麻して、
訪問販売やオレオレ詐欺に簡単に引っ掛かります。
ギャンブルでは、勝って少しでもお金が儲かると昂揚感が得られます。
そこでさらに刺激と興奮を求めて、
お金の使い方が放漫になって、
【ギャンブル依存症】
に若者より陥りやすいのです。
即ち、
認知症の人にギャンブルは不適切です。
(マージャン療法はあちこちの施設でやっていて評判の良いメニューですが、お金を賭けずに色々な工夫が必要です。)
最後までお読み頂きありがとうございます。