皆さんおはようございます猫枕です。
2020年令和2年1月4日の仕事始めに認知症講話を致しました。
患者さんに配ったプリントは上の通りです。
(赤字は自分のメモ)
今回のお題は、
【うつ病が減れば認知症も減る】
で、毎度お馴染み伊古田俊夫先生の著書からお話致しました。。。
うつ病の既往で認知症は3倍増える
抑うつ症状と認知症の間には深い関係があると考えられています。
アルツハイマーとうつ病とでは脳内の病状に共通性が指摘されています。
即ち、どちらも脳の海馬の神経栄養因子が減っています。
ゆえに新しいことを覚える力(記銘力)が低下しているのです。
(出典:midori-satohp.or.jp)
うつ病を予防して認知症を減らす
完璧主義を止める
過大なストレスを軽くする
悩みを誰かに話す。
気分転換法を獲得する。
食事、特に大事なトリプトファン(アミノ酸)を摂る
大豆、肉類、魚介類に重点を置いてバランス良く食べる。
トリプトファンは脳内の神経伝達物質の一つであるセロトニンの原料です。
セロトニンは精神を安定させる働きがあるので、これを増やすためトリプトファンを含む食品をしっかり食べましょう。
また、トリプトファンは睡眠物質メラトニンの原料でもあり、しっかり眠るためにも必須のアミノ酸です。
不眠になるとアルツハイマー型認知症の原因物質と言われているアミロイドβが蓄積するのでメラトニンは重要です。
※トリプトファンを多く含む食品などについてはこちらをご覧下さい。
日光を浴びて有酸素運動をする
メラトニンは朝日光を浴びると分泌の調整が上手く行って夜よく眠れるようになります。
有酸素運動は全身の隅々まで酸素と栄養を行き渡らせて万病に有効です。
リズミカルな運動をするとセロトニンが増えます。
※詳しくはこちらをどうぞ。
食事・睡眠・運動をしっかり行うのが基本である
以上を基本として、社会参加をできるだけ進めるならば、うつ病の予防、ひいては認知症の予防(正確には発病進行を遅らせる)に非常に良いと思われます。
最後までお読み頂きありがとうございます。