(出典:tsurusana.com)
皆さんおはようございます猫枕です。
ワタクシはこっそり、
認知症オレンジドクター・コウノメソッド実践医として、
ひっそり息をついております。
自らも57才、糖尿病持ちで、
認知症の影に薄ら寒い気持ちではありますが、
『認知症をよく知らないけど、トシを取ったら怖いな~』
と思う方は多いでしょうから、
今回はちょっとお医者らしき記事を書いてみましょう。。。
認知症の人の現実世界
①訳の分からぬワンダーランド
記憶や判断、見当識~
『何❓どこ❓いつ❓誰❓なんで❓』
~の力が薄れつつあるために、
現実世界を適切に把握できなくなり、
周囲の環境や出来事が不可解でなりません。
不安と恐怖に緊張して過ごしているので、
何もしていなくても、
とても消耗して疲れやすい特徴がみられます。
②周囲のスピードに追い付けない
情報処理や見当識の力が落ちてくると、
現実世界のスピードについて行けません。
世界が飛んでいるように変わって、
もどかしく焦り混乱し、
一人置いて行かれてしまって憤りすら感じます。
③ストレスに弱くなる
周囲の人の声、生活雑音、光や影、色や模様、空間の広がり、空気の流れ・・・等
ありふれた生活の刺激が、
まるで矢が自分に降り注ぐように脅威に感じられ、
怯えたり、怒ったり、もがいたり、引きこもったりします。
④自分の身体が自分を脅かす
痛み、痒み、
尿や便がたまった感覚、
空腹やのどの渇き、
眠気やだるさ・・・
そんな自分の身体の不快な事柄に、
自分一人ではうまく対処できなくなります。
その不快から、
一人で混乱、嫌悪、怒りを体験しています。
⑤自分が壊れていく、おぼろになる
見当識の弱まりに加え、
前述のような体験の積み重ねのなかで、
不安や混乱、動揺が絶えず起こり、
自分が粉々になったり、
ぼんやりおぼろになってしまうような体験をしています。
⑥昔に逆行する体験
新しいことは覚えられず、
過去に刷り込んだ記憶、
特に本人にとって意味のある記憶を点々とつなぎ合わせて、
自分の世界を何とか保とうとします。
昔の大切な出来事や人が、
今まさにここに実在する状態なのです。
※参考文献:ケアスタッフのためのアルツハイマー病ケアの要点(認知症介護研究・研修東京センター研究部部長 永田久美子監修)2003年4月(非売品)
AKBてどこ?
(出典:48ers.info)
FACEBOOK友達の木村武実Drが認知症治療の説明にAKBを引用しております。
(福岡の田北昌史Drから教えてもらったそうですが)
高齢者で認知症状に注意すべき薬は【AKBてどこ】と覚えるとよいとのこと。
AK:抗潰瘍薬(アンチ潰瘍~H2ブロッカー)
ガスター、ザンタック、タガメットなど。
B:ベンゾジアゼピンなどの向精神薬
デパス、ソラナックス、ワイパックスなど。
て:てんかん薬
カルバマゼピン、バルプロ酸など。
ど:ドパミン系薬(抗パーキンソン薬)
シンメトレル、ペルマックスなど。
こ:コリン系薬(抗コリン薬)
アキネトン、アーテンなど。
※木村Drのクリニックはこちらです。
最後までお読み頂きありがとうございます。