皆さんおはようございます、猫枕です。
今回は山口晴保先生の【認知症ポジティブ❗️】第1章『認知症をポジティブにとらえる』をかいつまんで御紹介します。。。
長寿と認知症
認知症の最大のリスクは長寿です。
長生きすれば皆認知症になります。
ゆえに、
『人生は長ければ長いほどよい』
という考え方より、
『人生は少し短くても豊かな老後でありたい』
ものです。
『他者の役に立ち、自分の人生に目的を持ち、自己決定できる』
ことが豊かな人生のポイントです。
認知症という病気を理解しよう
脳がダメージを受けて認知機能が低下し、日常生活に支障が生じた状態が認知症です。
高度な認知機能(金銭管理など)は初期から低下しますが、身体活動や喜怒哀楽は長く保たれます。
適切なケアが提供されれば残存能力が発揮されます。
それで他者の役に立って楽しく交流し、自己決定支援を受けて尊厳が守られ、笑顔で暮らせるのです。
認知症になっても幸福をめざす
認知症になったら不幸でしょうか❓️
人の幸不幸は身体状態で決まるものではありません。
その人の心が下(ネガティブな方向)を向いているか、上(ポジティブな方向)を向いているかが大きな要因です。
(出典:zatugakumao.com)
老人力
『認知症の人は子どものしつけにうってつけ』
だと多湖宗光先生が言っておられます。
彼は三重県で3世代共生交流施設を運営しております。
健常高齢者は子どもに同じことを3回注意すると、
『まだ分からないの❗️❓️』
と言葉がキツクなりますが、認知症の方は、何度でもやさしく繰り返して言えます。
自分で言ったことを忘れるからですが、これこそ、
『アルツハイマー型認知症の特技【老人力】です』
こうして認知症の人は子どもたちと交流して生活意欲が向上するのです。
人の役に立つことで、生きがいを持てて、人間の尊厳を高めます。
ポジティブ心理学で認知症をとらえる
ポジティブ感情の【拡張・形成理論】(バーバラ・フレドリクソン)
ポジティブ感情―――喜び(joy)、感謝(gratitude)、安らぎ(serenity)、興味(interest)、希望(hope)、誇り(pride)、愉快(amusement)、鼓舞(inspiration)、畏敬(awe)、愛(love)。
これらのポジティブ感情を持つと、以下の5つの効果が生まれます。
①思考と行動のレパートリーを拡張する
②ネガティブ感情を打ち消す
③レジリエンス(回復力)を高める
④心理的な幅を広げる
⑤上方に向かう発展スパイラルを引き起こす
即ち、ポジティブ感情は、精神機能を広げて創造性を豊かにするなど、脳によいのです。
(ポジティブ:ネガティブ=3:1が丁度いいそうですが、詳しくは上記の著書を読んでみて下さい)
笑顔の効用
(出典:facebook.com)
笑いヨガ―――楽しいから笑うだけでなく、笑うと楽しくなります。
笑医学(わらいがく)―――笑いは体の代謝を改善し、がん細胞を攻撃するNK細胞(ナチュラルキラー細胞)を増やし、深呼吸効果をもたらし、脳内麻薬エンドルフィンを出して鎮痛効果があります。
※笑いヨガなどについて詳しくは過去記事にあります。
認知症への心配そのものが神経細胞を壊す
心配ばかりして慢性のストレスを抱えると【ストレスホルモン】コルチゾルがたくさん分泌されて神経細胞の突起が減少します。
心配して防げる病気はなくて、逆に心配が神経にダメージを与えるので、ポジティブ思考した方が良い結果をもたらします。
『認知症になれるまで長生きできたら幸せ❗️』
※コルチゾルについて詳しくはこちらもご覧下さい。
最後までお読み頂きありがとうございます。