40歳からの「認知症予防」入門 リスクを最小限に抑える考え方と実践法 (ブルーバックス)
- 作者: 伊古田俊夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/10/28
- メディア: Kindle版
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皆さんおはようございます、猫枕です。
自分が不養生な小医、またまた伊古田先生の本をそのまま講話致しました。
昨年(2019年)11/7は勤務先病院の作業療法のイントロとして、今年2/3は同内容を家の近所の公民館の認知症カフェ出前カフェの一部として。
脳卒中発作と認知症
初回発作後に認知症を合併する人は約10%
反復発作後に認知症になる人は約30%
(出典:nouge.net)
脳卒中は大体、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の3つです。
代表的な症状は以下の通り。
片麻痺:右手足または左手足に力が入らない。
言語障害:話すときに言葉の歯切れが悪くてもつれる。うまく話せない。
手足のしびれ:感覚が鈍る。
意識障害:突然意識がなくなり戻らない。
めまい:突然周囲がぐるぐる回り、立てなくなる。吐き気、嘔吐を伴う。
目の見え方の異常:物が二重に見える(複視)。見える範囲が狭くなる(視野狭窄)。
頭痛:くも膜下出血は突然の激しい頭痛で発症することが多い。
※数秒~数分の意識消失【失神発作】は脳卒中ではなく、てんかんや不整脈が多いので速やかに病院を受診して下さい。
市役所から公民館に来たスタッフの補足
【失神発作】は一過性脳虚血発作TIAと言います。
(勿論小医もTIAを知っています)
『すぐ治ったからいいや』
と放置しないで、速やかに専門医を受診して下さい。
(田舎住まいで病院が遠いとそういう傾向があるので)
※詳しくはこちらをご覧下さい。
脳卒中を引き起こす病気
高血圧、不整脈、心臓病など。
特に危険なのが、不整脈は心房細動、心臓病は弁膜症、心筋梗塞です。
やや危険性が低いですが、糖尿病、高コレステロール血症、肥満も要注意です。
脳卒中再発予防
抗血小板剤、抗凝固剤は血液をサラサラにする。
血栓を溶かすために有酸素運動が有効。
過酷なストレスにさらされている人は血栓ができやすいので、高血圧や心臓病が見つかってなくても、有酸素運動を心がけると健康に良いと思われます。
聴衆の反応は・・・
病院の患者様たち
病院の作業療法(OT)の前座としての認知症講話ですが、今回は1カ月ぶりでサボっていたとかやる気がないとか悪い感情を持たれていた様子で、厳しいことをいう患者さんもおりました。
『もっと詳しい説明を下さい❗️良く分かりません❗️』
『こんな簡単なことしか言えないのに【先生】なのですか❓』
『今日で終わりですか❓』
何分、質疑応答を含めて5分で収めなければならないので簡単な講話しか出来ないのです。
本格的なラーメンでなくカップ麺❗️❓️
しか出来ませんので悪しからずご了承願います。
公民館に集まった近所のご老人たち
ダメダメなのは皆さんご承知の上で、温かく受容的にご質問を頂きました。
『口の端からヨダレが垂れるのですが、大丈夫やろか❓️』
『吐いた時はどうするんじゃろか❓️』
『これ3つとも(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)死ぬんやろか❓️』
『別にもういつ死んでもええんやけど❓️』
率直なご意見もありました。
不勉強な上、質問に答え慣れていないワタクシは大事な2点を強調して講話を終わらせました。
即ち以下です。
①何かおかしいと思ったら一人合点せず直ぐに救急車を呼んで下さい。
②くも膜下出血は人生最強の物凄い頭痛が来ますので要注意です。
安易に救急車を呼ばれても困りますが、僻地の方では一人合点で遠慮勝ちが命取りになりかねないので、すぐ呼ぶようにお伝え致しました。
最後までお読み頂きありがとうございます。