40歳からの「認知症予防」入門 リスクを最小限に抑える考え方と実践法 (ブルーバックス)
- 作者: 伊古田俊夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/10/28
- メディア: Kindle版
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皆さんおはようございます猫枕です。
今回は伊古田俊夫先生の名著を要約致しました。
ポイントは、
絶大な効果を生む「認知症予防食」と「塩分制限」。
新書版10ページ程度の内容です。。。
認知症予防食の有効な栄養成分
不飽和脂肪酸
(出典:amani.karadanocare-forum.net)
脳の神経細胞を維持する働きがあります。
魚介類や植物油に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)が有名ですね。
ポリフェノール
(出典:healthcare.hankyu-hanshin.co.jp)
抗酸化作用や細胞の活性化作用があります。
上図以外に、
カロテノイドが緑黄色野菜に含まれ、
クルクミン(ターメリック=ウコンに含まれる色素成分)がカレーに含まれます。
なお、
コーヒーは精神科の患者さんでは向精神薬が効きにくくて不眠やめまいの副作用があって禁止、
あるいはノンカフェインコーヒーだけOKになっております。
ノンカフェインコーヒーでも有効成分クロロゲン酸は除去されないので入院患者さんはそちらを飲むと良いでしょう。
塩分制限は認知症予防に劇的に効く
高血圧のある人は無い人より2~3倍認知症になりやすいので、
塩分をしっかり把握管理して高血圧に対処すれば、
脳卒中や認知症の予防に有効です。
高血圧予防のためには1日塩分8g以下。
既に高血圧の人は6g以下。
ちなみに日本人の平均は10.9gです。
尚、
塩分は体に必要なものですから、
摂らな過ぎてもいけません。
心臓、腎臓に病気のない人は4~5g、
それらの臓器に病気のある人は3gを目安にして下さい。
認知症を減らしたイギリスの減塩政策(1990➡2010年)
全世界で激増している認知症を大分前に国家的に減らしたのがイギリスです。
イギリス政府は徹底的に減塩政策を行いました。
国民に対して1日の塩分摂取量6g以下にするよう啓蒙しただけではありません。
同時に、
食品業界に対しても、
85種類の食品について塩分含有量の数値目標を定めて段階的に削減させたのです。
その結果、
心臓病・脳卒中の死亡率に加えて認知症の有病率を劇的に下げることに成功したのです。
日本でもこんな奇跡が起こせるでしょうか❓
(出典:news.kodansya.co.jp)
最後までお読み頂きありがとうございます。