皆さんおはようございます、猫枕です。
今回は、
認知症ポジティブ❗️(山口晴保先生)第2章【認知症のポジティブケア】
を御一緒に読んで行きましょう。
介護家族向けの認知症ケアの話が中心です。。。
1 家族が困る症状とは?
BPSD(behavioral and psychological symptoms of dementia:認知症の行動・心理症状)
独力で生活することに支障が出てくる(生活障害)。
これに加えて、
妄想、徘徊、暴力など介護家族が手に負えないと感じる症状をBPSDと言います。
BPSDが介護負担を増大させるのです。
(出典:nhk.or.jp)
二面性に気付きポジティブ思考へ転換
患者さんの事情と介護スタッフの見方が違うという二面性に気付く。
例①
患者さんが夜中に目を覚まして施設内をうろうろする。
患者さん本人は不慣れな施設を探検している❗❓
介護者から見れば、夜間徘徊という問題行動である❗
例②
患者さんが廊下の隅で小便をした。
患者さんは尿意を感じて部屋を出てトイレを探したが分からずやむを得ず隅で用を足した。
介護者はここで怒らず、
『部屋の中じゃなくて良かった❗️ 助かったよ❗️』
と声掛けができれば、ケアの達人と言えます。
介護者はちょっとひねくれた視点で二面性に気付いて、
物事をポジティブに捉えて対処すれば、
患者さんも介護者も笑顔になれるでしょう。
2 家族が困る症状は予防しよう
BPSDの予兆・スイッチ
患者さんにとって気に入らないことが積もると怒りが溜まってきます。
そこに介護者がネガティブな気持ちで接するとスイッチが入って怒るのです。
兆しのある所に、
失敗を指摘したり言うことを訂正したりして、
プライドを損ねると怒りのスイッチが入ります。
病識低下の理解
『真実は一つ❗️』
と考えると言い争いになります。
患者さんにとっての真実と、介護者にとっての真実が別々にあるので、
『二つ並存でいいや❗❗️』
と介護者が受け入れるのが認知症介護のコツです。
3 ポジティブケア
パーソン・センタード・ケア
パーソンフッドとは、
一人の人として、周囲に受け入れられ、
尊重されること。
患者さんも介護者も互いに一人の人として尊重し合う。
ケアする側の献身的な自己犠牲でなく、
ケアする側もされる側も【よい状態(Well-being)】になることが必要です。
ユマニチュード®
フランス生まれの認知症ケアで、
『あなたは私の大切な人です』
というメッセージを相手に伝え続ける【究極のやさしいケア】です。
考案者ご本人イブ・ジネストの動画があるのでご覧下さい。(33分)
【全編】優しさを伝える介護の基礎とコツ フランス生まれの介護技術「ユマニチュード」
(出典:高齢者ケア研究室)
4 認知症の進行を遅らせるポジティブケア
目的をもって前向きな人生を送ると、認知症の進行は遅れる。
介護施設を選ぶときは、
【どれだけ親切にやってくれるか】
よりも、
【どれだけ自分に選択権があるか、自己決定できるか】
という基準で選んだ方が幸せで長生きできるでしょう。
5 介護者が幸せになる
ポジティブ日記
一日をポジティブに振り返る日記を家族介護者が付けていると、
介護負担感が低下するだけでなく、
患者さん本人のBPSD重症度も低下します。
(著者ご自身の検証結果)
笑いヨガ
笑うだけで福が来ます。
認知症カフェ
仲間との交流は大切です。
レスパイトケア
時には介護者も息抜きが必要です。
最後までお読み頂きありがとうございます。